こんにちは!Miki Piano Studio / ミキピアノ教室です。
今回は、利き手じゃない方の音をよく聞く!です。
「左手をよく聴いて~」というタイトルにしてますが、それは右手が利き手の人が多いから。
左手が利き手の人は、右手をよく聴いて~になりますね。
私たちの耳って不思議と、右手ばかり集中して音楽を聞いているんですよね。
右手=メロディ
左手=伴奏
という固定モノが多いというのもその理由だと思いますが、どうしてもメロディを奏でる右手にばかり
耳がついていっちゃう。
特に右手が利き手で、メロディだったらなおさら!
でも音楽ってメロディパートだけじゃなく、左手のパートもあり、二つが合わさって一つの音楽になります。バイオリンなどの弦楽器や、フルートなどの管楽器などは基本はメロディラインを奏でます。
伴奏パートは自分では演奏できないので、ピアノ伴奏などで補います。
でもピアノは一人で同時にメロディと伴奏パートのようにより複雑な音楽が演奏できるわけです。
そのぶん、大変な部分もあるけど、頭の中で全体像をつかんだり、複合的に音楽をイメージしたりできる能力が育つのだと思います。
そして、タイトルの左手をよく聞く!ということですが、みんなメロディだけに気持ちが行ってしまって、
左手がおざなり、というのはよくよくあります。
例えばメロディだけ聞いていると、、、
・左手と右手の音量のバランスが取れない → 伴奏パートの左手がうるさくて、メロディが聞こえない
・右手の練習ばかりして、左手が常に練習不足 → いつまでたっても左手が追い付いてこない
・左手だけの練習をあまりしない → 左手の音楽が頭に入ってこないので、弾いていてもよくわからない
・左手にメロディが出てきた時、気付かない → 右手の伴奏がメロディより目立ってしまう
などなど。
メロディラインは確かに大事だけれど、それをサポートする左手のラインがとても大事なのです。
いかに左手を練習して音の流れを覚えて、自分で意識して弾けるか。。。これが出来れば、その音楽は
一味も二味も違う重厚な音楽になると思います。
メロディだけ歌うのは、白い紙に一色だけで色を塗る感じ。左手や他の隠れたパートなども意識して歌ってあげると、単色のキャンバスにもっとたくさんの他の色が塗れて、綺麗になる感じ。
音楽は色彩豊かなものと捉えると、イメージしやすいかもしれないですね。
では、次に当教室でどんな練習方法を取り入れているかと言うと、、、
①左手だけ曲の最初から最後まで弾いてもらう。
→ 一部分だけでもいいけれど、全体の流れを掴んでもらうため。何度か繰り返して、
左手のメロディラインを意識させる。
②左手を弾きながら、音名を歌う。
→ 音が複雑だったり和音のところは、ハミングとかにして、歌う。歌う事で意識しやすくなる。
③先生(私)が右手パートを弾き、生徒さんに左手パートを弾かせる。
→ 連弾方式ですね。ピアノが2台あれば、違うピアノ同士の方が、距離がある分、自分のメロディラインをよく聴ける。
④両手で弾きながら、左手パートを歌う。
→ 最高難度!これは難しいです。
気を抜くと、いつの間にか右手の音を口ずさんでいること多し!私もよくこの方法で練習しますが、
いっつも右手につられます。。
⑤番外編:右手と左手の位置を入れ替える。
右手が音の高い場所を弾いてるから耳がとらえやすい、というのもあるので、右手のラインを1オクターブか2オクターブ下げて、左手より下の位置で弾く。
1人でやる場合には、手が交錯するので難しいかも。2人でやると、やりやすく、音楽の雰囲気もガラッと変わるので面白いですよ。
他にもいろいろありますが、①~③をやるだけでも、変わりますよ。
「よく聞いて」と言うだけでは、聞いているような聞いていないような・・・になってしまうので、
意識して上のような練習をしてみるといいと思います。
左手のメロディラインがしっかり耳(頭)に入れば、両手で弾いていても、右手のメロディを聞きながらでも
左手のパートも少しずつ意識して聴けるようになります。
そうすれば、左右の両手の音量のバランスや、どちらにメロディがあるのか、どこのラインを強調して弾きたいのか、、、より音楽が色彩豊かな何層も重ね合った素敵なものになります。
ぜひ、いろんな方法を試して、表現豊かな素敵な音楽を作ってくださいね。
Miki Piano Studio / ミキピアノ教室
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