こんにちは。Miki Piano Studioです。
「ショパン:幻想即興曲」
言わずもがな、すごく有名な曲ですよね。最近、やたらとこの曲に遭遇するのでテーマにしてみました。
直近だけで3人。私にとっては、久しぶりの曲だったのでここまで立て続けに来ると、すごい確率!
子供と大人の方の演奏でしたが、それぞれの年齢や経験からくる人間性のようなものが
反映されていて聴いていてすごく興味深かったです。
指の回る子だと小学生高学年くらいから弾けるでしょうし、発表会の曲やコンクールの課題曲でも常連です。
一方、子供のうちは弾けなかったからこそ、大人になってピアノを再スタートしてから弾きたい、というリクエストの高い曲でもあります。
幻想即興曲は速弾きな上、左手:3連符 & 右手:16分音符4つ というきれいに割り切れない音の数を同時に弾いていく点が、すごく弾きにくいポイントです。
だからこそ難易度の高い(弾けたらカッコいい)曲なんですが、そこはショパンなので音楽性もとても豊かな曲になっています。
中間部はショパンらしい抒情的なメロディに満ちているし、速弾きのパートも左手はドラマチックな音楽です。右手の練習ばかり取り上げられがちだけど、左手だけ弾いてみるとそれだけで1曲完成!というくらい綺麗なメロディラインです。演奏する人には、ぜひ左手でこそ音楽を作ってほしいです。
子供の演奏はどちらかと言うと、指が回るのでテクニックで弾き切る、という感じで(もちろん音楽もあるけれど)演奏効果は華やかです。指が回る子にはうってつけの曲ですね。
一方の大人の演奏は、指は運動神経なので回りにくい(スピードが出にくい)けれど、緩急を織り交ぜたり
情緒感たっぷりの演奏になるので、華やかさには欠けるけれどしっとりとしたショパンらしい曲になるな~と感じます。
子供のころに出来ていたことが今は出来なくなったりするけれど、逆にあの頃に出来ていなかったことが大人になって出来るようになることもあるんですね。
生徒の皆さん、次にこの曲を聴かせてくれるのは誰かな?みんなの成長を楽しみにしています♪
近いうちに、練習解説動画をUpしようと思いますので、お楽しみに~
Miki Piano Studio ミキピアノ教室
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